旧暦と星
日付を見れば、月の形が分かる暦でした
新月の日を一日とするため、十五日なら満月に近い。日付と空の様子が結びついているのが、月を基準にした暦の特徴です。
月を基準にすると、一年が足りません
新月から次の新月までは約二十九・五日です。これを十二回繰り返すと約三百五十四日となり、季節の一巡である約三百六十五日より十一日ほど短くなります。そのまま続けると、数年で暦と季節がずれていきます。
そこで数年に一度、同じ月を二回繰り返す年が設けられました。これを閏月といい、その年は十三か月になります。「閏三月」のように、繰り返す月の名を付けて呼びます。
行事の日付が新暦でずれる理由
明治の改暦で新暦に切り替わったとき、旧暦の日付をそのまま新暦に移した行事と、一か月遅らせた行事に分かれました。十五夜のように月の形が意味を持つ行事は、旧暦の日付を毎年計算して行うため、新暦のカレンダー上では日付が動きます。
星と暦のつながり
- すばると農事
すばるが昇る位置や時刻を、種まきや収穫の目安にしたという記録が各地に残っています。月の暦がずれても、星の位置は季節と対応するためです。
- 二十八宿
月の通り道を二十八に分け、それぞれに星の群れを割り当てた区分です。暦の記述に使われ、日の吉凶を見る材料にもされました。
- 七夕と月
旧暦七月七日は上弦を過ぎたころにあたり、宵のうちに月が沈みます。星が見やすい夜に行事が置かれていたことになります。
- 有明の月
和歌に多く詠まれた有明の月は、旧暦の下旬にあたります。日付から月の形が分かるため、歌の季節や時刻が読み取れました。
天の川は、旧暦の七月ごろにもっとも見やすい位置にきます。